鳥なき里の蝙蝠
読み方
とり なき さと の こうもり意味
優れた人や有能な人がいない場所では、さほど能力のない人でも目立ったり、威張ったりできるというたとえ。多くは、自分や他人をへりくだって、あるいは皮肉を込めていう。由来
江戸時代前期の俳諧・地誌『毛吹草(けふきぐさ)』(松江重頼編、正保2年・1645年)に見られる表現とされる。鳥が一羽もいない里なら、鳥ではない蝙蝠でも空を飛ぶものとして目立つ、という見立てから生まれたたとえである。備考
蝙蝠は哺乳類だが、空を飛ぶため鳥になぞらえている。相手を低く評価する響きがあるため、他人について使う際は注意が必要。例文
- 部署に経験者がいないため、彼は鳥なき里の蝙蝠のように専門家ぶっている。
- 今回の優勝はうれしいが、強豪が欠場していたので鳥なき里の蝙蝠だっただけかもしれない。
- 鳥なき里の蝙蝠にならないよう、常に自分より優れた人から学ぶ姿勢を持ちたい。
- その町では博識だと評判だった彼も、都会では鳥なき里の蝙蝠にすぎないと感じたらしい。
- 有能な後任が来るまで、私は鳥なき里の蝙蝠として部を取りまとめるしかない。
類義語
- 虎のいない野の狐
- 鳥なき島の蝙蝠
対義語
- 鶏群の一鶴
- 掃き溜めに鶴