ことわざ辞典

鵜の真似をする烏

読み方

うの まねを する からす

意味

自分の能力・立場・事情を考えず、他人のまねをすると、かえって失敗したり恥をかいたりするというたとえ。得意なことや条件は人によって異なるため、表面だけを安易に模倣してはいけないという戒めである。

由来

水に潜って魚を捕るのが得意な鵜と、そのような能力を持たない烏を対比した表現。烏が鵜のまねをして水に潜れば、うまくできずに困るという発想から、自分に不向きな他人のまねをする愚かさをいうようになった。成立時期を特定できる資料は明確ではないが、近世以降に広く用いられてきたことわざとされる。

備考

人の方法を参考にすること自体を否定する語ではなく、自分の能力や状況を無視した無批判な模倣を戒める表現。やや説教的に響くことがあるため、相手に直接使う際は注意が必要。

例文

  • 経験もないのに、人気店のやり方をそのまま取り入れるのは、鵜の真似をする烏になりかねない。
  • 彼は友人が成功した投資をまねしたが失敗した。鵜の真似をする烏だったのかもしれない。
  • 自分の体力に合わない練習を続けるのは、鵜の真似をする烏だよ。
  • あの会社の戦略は、わが社の顧客層には合わない。ただの鵜の真似をする烏では成果は出ない。
  • 流行しているからといって何でも始めるのではなく、鵜の真似をする烏にならないよう、自分に向いているか考えよう。

類義語

対義語

  • 己を知る
  • 身の程を知る
  • 分をわきまえる
  • 人真似をしない